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April 22, 2008

怪しい伝説

カテゴリー:Diving Equipment /カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

沖縄の海は伊豆に比べて塩分が濃いので、ウェイトが多めに必要である。

本島・離島を問わず、このようなことをよく耳にしますが、本当にそうでしょうか?

検証してみましょう。

データとして必要となる地域ごとの海水塩分濃度については、日本海洋データセンターのサイトの塩分統計から、経緯度1度で区切られたメッシュごとのデータを得ることができます。

これによれば、沖縄近海の塩分濃度は34.5‰(3.45%)から34.8‰、河川の影響を受ける相模湾や駿河湾の沿岸部を含む伊豆近海で33‰程度、伊豆諸島近海で34.2‰〜34.5‰と、それほど大きな違いは見られませんね。

なんか、計算する前から結果が見えてきましたが、めげずに先を続けます。

海水が物体に及ぼす浮力を計算するためには、海水の密度(比重)を計算しなければなりません。これには、UNESCOから公表されている「海水の状態方程式」と呼ばれる計算式を使用します。かなり複雑な式なので内容は省略しますが、塩分濃度と温度、圧力(水深)から海水の密度が計算できます。

ダイビングに関係する水深の範囲では圧力の影響は無視できるので、塩分濃度30〜40‰、水温15〜30℃の範囲で海水の密度を計算した結果は以下の通りです(単位はkg/m3)。

30‰ 33‰ 35‰ 40‰
15℃ 1022.122 1024.431 1025.973 1029.834
20℃ 1020.954 1023.238 1024.763 1028.583
25℃ 1019.569 1021.832 1023.343 1027.127
30℃ 1017.985 1020.230 1021.729 1025.483

この数値を見ているだけではよくわかりませんから、モデル計算をしてみます。

以下の表は、総重量100kg(体重75kg+装備重量20kg+ウェイト5kgを想定)のダイバーが、塩分濃度33‰・水温20℃の海(伊豆を想定)で中性浮力となる場合、それぞれの塩分濃度・水温でどれだけの浮力変化が生じるかを計算したものです(単位はkg)。

30‰ 33‰ 35‰ 40‰
15℃ -0.109 0.177 0.267 0.645
20℃ -0.223 (基準値) 0.149 0.522
25℃ -0.359 -0.137 0.010 0.380
30℃ -0.513 -0.294 -0.147 0.219

伊豆と沖縄を想定した塩分濃度33‰と35‰のケースでは、-0.294〜0.267kgと、たった600gの範囲に収まる浮力変化にすぎません。

世界的にみた場合でも、海水の塩分濃度はおおむね30〜40‰の範囲に収まり、しかも、一般的に、塩分濃度の高い地域は海水温が高い低緯度地域に集中していることを考えると、海水の塩分濃度と水温の影響による浮力変化は、最大でも1kgに達しないと想定されます。

結論:伝説は大ウソ!


一応補足。

河川や湧水の影響を大きく受けるポイント、たとえば大瀬崎あたりだと、狩野川や狩野川放水路の影響を大きく受けるので、とくに大雨の後などでは局地的に塩分濃度が下がっているという可能性はありますし、海水の入れ替わりが少ないリーフ内では、一般に塩分濃度は高めであると言われています。

それが実際どれぐらいの塩分濃度になっているかが問題ですが、少なくとも、沖縄と本土について一般論としての比較をする限りは、結論は変わらないものと推察します。

もし実務上の経験として、同一条件のダイビングにおいて本当に沖縄のほうがウェイトが多めに必要であるという事実があるのなら、それはどこか別のところに理由があるはずです。

投稿日時 : Apr 22, 2008 11:48 | 個別エントリーへのリンク | コメント (7) | トラックバック (0)

May 07, 2007

消える?人工呼吸

カテゴリー:Other /カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

今年3月、現場での救命救急法におけるCPR(CardioPulmonary Resuscitation:心肺蘇生法)の常識を大きく覆しかねない論文が日本人研究者の手によって発表されました。

健康情報 海外版【健康美容EXPO】: 成人の心臓停止には「胸骨圧迫」だけの方が有効

心臓が停止した人を一般の人が蘇生する場合、従来の心肺蘇生法(CPR)よりも「胸骨圧迫」心臓マッサージだけの方が有効、とする研究結果を日本大学医学部駿河台病院救命救急センターの長尾健(Nagao,Ken)救急室長らが医学誌「TheLancet」2007年3月17日号で報告した。


070501消える人工呼吸

 この連載で過去何度も取り上げている「胸骨圧迫のみCPR」。ガイドライン2005発表の時には「将来的には50:2」と書いた。しかし事態は急速に進んでおり、次のガイドライン2010では人工呼吸は廃止される可能性が出て来た。(中略)
 これら一連の結果を受けて、長尾先生たちは「口対口人工呼吸が有用であるというエビデンスはどこにもなかった」と結論している。(中略)
 バイスタンダー(Sealion注:現場に居合わせた人のこと)CPRが救命に重要であることは古くから知られてる。しかしいくら救命講習会や自動車学校でそう訴えても現在に至るまで実施率は30%をうろうろしている。バイスタンダーCPRを妨げている最大のものは口対口人工呼吸であり、さらに気道確保から始まるCPR手技の複雑さも相まって、「自分が手を出したことで目の前の人が死んでしまったらどうしよう」とバイスタンダーが考えても致し方ないところがある。もし本当に胸骨圧迫だけで満足な救命率が得られるのならばバイスタンダーCPRの最大の障壁が除去されることになる。

以前から、CPRにおいては(口対口)人工呼吸よりも心臓マッサージのほうがより重要であるということは言われていて、厚生労働省の補助を受けて活動している研究班『J-PULSE』においても、心臓マッサージ(とAED)のみを用いる救命処置が提唱されています。

ただ、J-PULSEの提唱が「心臓マッサージのみでも何もしないよりはるかに有用」として人工呼吸の有用性については必ずしも否定していないのに対し、今回発表された研究では、人工呼吸の有用性を完全に否定しているところが大きく異なります。

別の記事等を併せ読むと、どうやら、人工呼吸を行うために心臓マッサージを中断しなければならないことが、人工呼吸を併用した場合の蘇生率の低下につながっているようです。

2005年に改訂されたCPRのガイドラインでは、心臓マッサージと人工呼吸の比率は30:2となっていますが、それ以前は、一人で行うときには15:2で、二人で行うときには5:1となっていました。

次回の(国際的な)ガイドラインの改定は2010年に行われるそうですが、ひょっとして、人工呼吸は行わないことか基本になる可能性が出てきたということです。

投稿日時 : May 07, 2007 15:36 | 個別エントリーへのリンク | コメント (1) | トラックバック (0)

March 07, 2007

座間味村が入島税を検討

カテゴリー:Environment /カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

入島税100円で環境保全、沖縄・座間味村が導入検討 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 世界有数のダイビングスポットとして知られる沖縄県・慶良間諸島の座間味村が、観光客ら入村者から一律に1人100円を徴収し、環境保全に使う「入島税」の導入を目指している。
 年間約1100万円の税収を見込み、サンゴを食べるオニヒトデの駆除やウミガメの保護、砂浜の清掃などに充てる。4月にも村議会に条例案を提案し、総務相の同意を得て、7月から徴収を始めたい意向だ。
(中略)
 計画では、村と那覇市を結ぶ村営の高速船とフェリー、那覇空港と村内の慶良間空港間を運航する航空機の料金に、100円を上乗せして徴収。税負担の公平の原則から、高齢者や高校生以下の住民らを除き、村外に出かけて帰ってきた住民からも徴収する。

「税負担の公平の原則」と言ったところで、慶良間諸島を訪れるダイバーの大半が「入島」せずに本島からダイビングボートで日帰り往復している現状を鑑みれば、「取れるところから取る」というスタンスにしか見えないのですが…。

投稿日時 : Mar 07, 2007 17:33 | 個別エントリーへのリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

December 13, 2005

伊豆海洋公園に風呂設置

カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

 スタッフ日記のブログにもアナウンスがありますが、伊豆海洋公園に風呂が設置されます・


伊豆海洋公園(静岡県伊東市)、2005年12月10日撮影

 スタッフ日記のブログ、および当初の現地の貼り紙には、「12月中旬オープン予定」とありましたが、11月下旬になっても一向に工事が始まる気配がなく、早期の完成が危ぶまれていたところですが、12月10日に潜りに行ったところ、一気に工事が進むと共に、冒頭写真のような貼り紙がされていました。

 海洋公園では、年一度、大晦日のみナイトダイビングができるのですが、そのときまでにはオープンということらしいです。


伊豆海洋公園(静岡県伊東市)、2005年12月10日撮影

 現在工事が進んでいるのは、屋外シャワー前の洗い桶が設置されている広場の左奥の部分で、浴槽?のコンクリート構造物の配筋・型枠作業が行われています。そのため、今春からカメラ専用洗い桶として運用されてきた小さいほうの洗い桶が撤去されており、現状では代替施設は設置されていません。

 コンクリート直打ちの浴槽だと、コンクリートが固まってから実際に風呂として使えるまでかなり時間が必要なはず(コンクリートから灰汁が出る…)で、また、給湯施設の工事もまだまだのようですから、本当に年末に間に合うかは不明です。

 ひょっとすると、大晦日のナイトダイビングでは、スタッフが薬缶で湯を足しながら柄杓で灰汁掬い、という面白い光景が見れるんでしょうか…。


伊豆海洋公園(静岡県伊東市)、2005年12月10日撮影

 現場には、FRPの桶が置かれていましたが、これが風呂桶になるのかもしれません。あるいは、代替のカメラ洗い桶か…?

 いずれにしろ、ちゃんとカメラ洗い桶を作らないと、そのうち反乱がおきますよ。

投稿日時 : Dec 13, 2005 17:04 | 個別エントリーへのリンク | コメント (1) | トラックバック (1)

September 26, 2005

9/22〜24 式根島 スキンダイビング&スクーバダイビング

カテゴリー:Scuba Diving; Log /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling /カテゴリー:Travel; Domestic

 台風17号『SAOLA(サオラー)』接近の最中、伊豆諸島の式根島へ行ってきました。「伊豆七島の」と書きたかったんですが、伊豆七島は、伊豆大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島の7つで、式根島は含まれていないんですね。(他に青ヶ島も含まれていません。)


式根島(東京都新島村)、水深約10m(スキンダイビングで撮影)

 当初は22日(木)の深夜の船で出発して、式根島に23日(秋分の日)の朝到着、2日間遊んで、25日(日)の昼前の船で式根島を発って、夕方に竹芝桟橋へ帰着、というスケジュールで、Eさん以下総勢10名が参加の予定でしたが、台風の影響による船の欠航で、最悪25日中には東京に戻れなくなるという観測があり、月曜の仕事に穴を開けるリスクなどを考慮のうえ、半分の5名が出発を断念しました。そのうち何名かは、やけになって、台場の大江戸温泉で夜通し遊んでいたとか…。(きんちゃんのブログ参照)

 さて、我々を乗せた東海汽船の『さるびあ丸』は、式根島・野伏港に、定刻よりやや遅れた8時45分頃到着しました。港には、今回お世話になった民宿兼ダイビングサービスの『肥田文』さんが迎えに来ていました。

 午前中は、船を借り切って、ポイントを移動しながらスキンダイビングです。肥田文さんの船を含めたほとんどの船が、台風に備えて既に陸揚げされてしまっていたのですが、1隻だけ陸揚げせずに待っていてくれていたのです。

 天気はほぼ快晴で、海上はうねりが多少入り始めてはいたものの、波の高さも低く、あまり台風が接近しているという印象はありません。透明度も、水面から18mぐらいの海底まで見通せましたから、15〜20mといったところでしょう。ただ、水温は20〜22℃と、この時期としては異常に低い感じです。


式根島(東京都新島村)、水深約5m(スキンダイビングで撮影)

 所々で海中に湧き出している温泉から泡が立ち上っているのが見受けられました。ポコポコと泡の出る音まで聞こえるので、思わず動画を撮ってしまいました。

式根島(東京都新島村)、水深約10m(スキンダイビングで撮影)(avi形式ムービー、9秒、約210KB)

 私の『見てみたい海洋生物リスト』の筆頭に挙がっていたカメさん(アオウミガメ)をあっさりゲット。この後、スクーバを含めて5〜6回遭遇しましたが…、微妙に距離を取られてなかなか近寄れないか、目の前を猛ダッシュで横切られるか・・・。とてもちょっかいを出せるような状況ではありませんでした。

式根島(東京都新島村)、水深約5m(スキンダイビングで撮影)

 2時間ほど遊んで港へ帰ると、同じ船で島へやってきた別のグループがスクーバの準備をして待っています。心なしかうねりも高くなってきたようで、「早く行ったほうがいいよ」という船頭さんのアドバイスで、宿へ取って返してスクーバの準備をして、昼飯もそこそこに、再び船上の人となりました。

 実は今回、スキンダイビングだけの人がいて、当初の予定では、スクーバ組6名にスキン組4名と、まずまずバランスが取れていたのですが、5名が来なかった結果、スクーバ組4名に対しスキンが1名のみと、ちょっと困った状況になっていたのですが、相談の結果、それほど深いポイントへ行くわけでもないし、透明度も悪くないので、スキンダイビングで適当に遊びながらスクーバ組についてくるということに落ち着きました。

 式根島でのボートダイビングは、アンカリングをしないドリフトスタイルで、相乗りになったグループが別々に動くわけには行きませんので、なんとなくEさんが全体のリーダーということになりました。

 クマノミ。イソギンチャクの多さに比べると少ない感じで、しかも、ほとんどがペアではなく1匹のみでした。水温の低さが影響しているのでしょうか。この日見たクマノミは、どれも極端に臆病者で、すぐにイソギンチャクに隠れてしまってなかなか写真を撮らせてくれませんでした。

式根島(東京都新島村)、水深約10m

 サキシマミノウミウシ。中野理枝さんの本州のウミウシによれば、「伊豆では稀種だが、黒潮の影響を受ける海域では季節や環境を問わない普通種」とのことですが、式根島の場合はどっちでしょう?

式根島(東京都新島村)、水深約10m

 2ダイブ目は最初に『アシカ穴』と呼ばれる洞窟に行きました。この洞窟の奥には上陸できるような浜があって、昔はアシカが棲んでいたということで、最近でも近くの岩場でアシカが目撃されているとか・・・。しかし、うねりのために洞窟に押し込まれたかと思うと次の瞬間には吸い出されているという状況で、早々に退散し、あとはのんびりと流しました。

 水深12mぐらいの場所を泳いでいると、スキンでついてきたAさん(女性)が、目の前の海中の岩に腰掛けています。思わず笑っちゃいそうになりましたが、一緒に潜っていた別グループのメンバーは結構驚いていたようで…。式根島に新たな人魚伝説が誕生・・・、か?(笑)

 海底から泡が集中して立ち上っている場所があったので、温泉と思って行ってみたら、単なる湧き水だったようで、かえって周りよりも水温が低い状態でした。しかし、噴水口の周りには、なにやら白い鉱物性物質?が析出しています。

式根島(東京都新島村)、水深約10m

 トゲアシガニ。類似の南方系種のミナミトゲアシガニがいないかと思って、結構マジで探したのですが、見当たりませんでした。やっぱり西伊豆・浮島で見られること(『1/22 浮島ダイビング』参照)が異常なんでしょうかねぇ?

式根島(東京都新島村)、水深約8m

 ということで、3時過ぎにはちゃきちゃきと2ダイブ潜り終わりましたが、その頃には、予想通りうねりは次第に高くなってきました。港に帰って、港近くの露天風呂(無料・水着着用)で少し温まってから宿へ戻りました。

 さて、気になる台風のほうですが、進路を北寄りに変えながら、当初予想よりもゆっくりした速度で接近しつつありました。既に、日曜日の出航は期待していないのですが、このままでは明日の出航も微妙です。でも、じたばたしてもしょうがないですね。夕飯を食べて、酒を飲んで、それでも10時過ぎには就寝しました。子供みたいだ…。

 翌朝起きると、空は厚い雲で覆われ、風も吹き、時折雨が落ちてきます。情報によれば、朝の下り便(8時40分発神津島行)はなんとか寄港できそうだが、その後はまず無理、ということで、急遽出発することにしました。繰上げで土曜日に帰ることも想定して、東京を発った日の朝のうちに土曜日の便の予約を入れていたのが役に立ちました。

 船は、定刻より少し遅れた9時前に式根島に着岸しましたが、その頃には、風も激しくなり、海もずいぶんと荒れてきました。それでも、出港してしまえば、スタビライザー付きの大型客船ということもあって、あまり大きく揺れることはありません。

 結局、神津島で折り返しての上り便は、式根島、新島、利島は通過となり、大島で、大量の乗客を乗せて難民船状態となりながらも、ほぼ定刻に竹芝桟橋へ到着しました。

 今回、予想外の台風に振り回される結果となりましたが、無理矢理行った割には海は荒れてなくて、1日だけになった分濃縮して楽しむことができました。

ダイビングデータ
 天候 晴、気温 23〜24℃
 1ダイブ目:最大 22.3m、平均 13.1m、透明度 15〜20m、水温 20〜22℃、潜水時間 41分
 2ダイブ目:最大 16.8m、平均 9.9m、透明度 10〜15m、水温 20〜22℃、潜水時間 41分

投稿日時 : Sep 26, 2005 01:24 | 個別エントリーへのリンク | コメント (8) | トラックバック (1)

August 29, 2005

朝日、またまた記事を捏造

カテゴリー:Daily Life /カテゴリー:Environment /カテゴリー:Other /カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

 根本的に捏造体質が染み付いてる会社らしいです。

朝日記者が虚偽メモ作成…「新党」記事に : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 田中康夫・長野県知事らによる新党結成に関する報道をめぐり、朝日新聞の長野総局員が田中知事から直接取材したかのような虚偽のメモを作成し、同紙がこのメモに基づく記事を掲載していたことが29日、明らかになった。(中略)
 吉田慎一・朝日新聞社常務(編集担当)の話「実際の取材をせずに、あたかも取材をしたかのような報告メモをつくり、それが記事になるという、朝日新聞の信頼を揺るがす極めて深刻な事態が起きてしまいました。記者倫理に反する、決してあってはならないことであり、深く責任を感じています。田中康夫・長野県知事や、亀井静香・元自民党政調会長ら関係者と読者のみなさんにも深くおわびいたします」

 朝日新聞の信頼を揺るがす極めて深刻な事態
 いえいえ、もともと存在しない信頼など、揺るぎもしませんから…。

 朝日新聞の「おわび」によれば、捏造があったのは以下の部分とのこと。

asahi.com: 「虚偽のメモ」で記者解雇 誤った記事、本紙が掲載-社会

 21日付朝刊の記事では、亀井静香・元自民党政調会長と田中康夫知事の会談場所を「長野県内」とした部分。
 22日付朝刊の記事では、(1)亀井元政調会長と田中知事が会った場所を長野県とした部分(2)会談で田中知事が亀井氏に反論したとされた場面「田中氏はうなずかず、こう反論した。『亀井さんも、いろいろ大変かもしれないけど、郵便局を守れっていうだけでは選挙に負けますよ。サラリーマン増税反対とか、もっと言うことがあるでしょう』」(3)2人の会談を長野会談とした部分(4)田中知事が20日に「民主党だけでなくいろいろな政党に友人がいる」と周囲に漏らしていた――との4カ所です。

 凄いですよね。自分でストーリーを組み立てて、台詞まで考えてるんですから。

・ダイバーにとって忘れられない「あの事件」を扱っているサイト
 朝日珊瑚事件を語り継ぐサイト
 朝日珊瑚事件|su-san's Blog

投稿日時 : Aug 29, 2005 23:46 | 個別エントリーへのリンク | コメント (1) | トラックバック (0)

July 28, 2005

スキンダイビングのできないスクーバダイバー

カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

 今に始まった話でもないのですが、スキンダイビング(スノーケリングを含む…)が苦手、というか、まったくできないと言っていいスクーバーダイバーが、あまりにも多いような気がします。

 ビーチダイビングでのエントリーやエグジットは言うまでもなく、ボートダイビングでのわずかな水面移動ですら、ガイドやインストラクターのアシストなしではこなせない…。心当たりのあるア・ナ・タ・・・、要チェックでは?

 ということで、例によって私見満載で・・・。

 根源的な話として、そもそも、スキンダイビングのスキルがスクーバダイバーにとっても重要であるということが、受講生はもちろん、インストラクター(とくに、スキンダイビングをほとんど経験することなく育ったような…)にとっても、あまり理解されていないのではないか、と思います。

 レジャーとしてのスクーバダイビングにおける事故について、その発生状況を考察すると、とくに初心者と呼ぶべきレベルのダイバーが関係した事故の場合、マスクに水が入ったとかフィンが外れたとか、そういったほんの些細な出来事(インシデント)がきっかけでパニックを起こし、結果的に死亡を含む重篤な事故になったと思われるケースが非常に多いことが伺えます。

 実際、労働安全の分野で有名な「ハインリッヒの法則」(重傷以上の災害が1件あったら、その背後には29件の軽傷を伴う災害が起こり、300件もの危うく大惨事になる傷害のない災害が起きている、という経験則に基づく理論)を持ち出すまでもなく、スクーバダイビングでは、前述のようなインシデントは、実に頻繁に起こります。

 言い換えるならば、そういったインシデントを重大なトラブルや事故に発展させない「インシデント管理」こそが、スクーバダイビングにおける重要なスキルの一つではないかと思うのですが、とくにスクーバダイビングの初心者にとっては、スキンダイビングに習熟しているかどうかによって、そういったインシデント管理能力のレベルに、最初から大きな差がついていると思うのです。

 たとえば、スキンダイビングをしていると、水中に潜降して浮上するたびにスノーケルクリアが必要になりますが、うまくスノーケルクリアができずに水が残ってしまうことも、たまにはあるでしょう。マスクがずれて水が入ってしまうことも、けっして少なくはありません。水面でも、波などでスノーケルに水が浸入することは、それこそ日常茶飯事です。したがって、スキンダイビングに習熟していれば、それらの出来事に対処する能力が自然と身に付いているはずです。

 もちろん、たとえスキンダイビングに習熟していなくても、スクーバダイバーとして経験を積むうちに、インシデント管理能力は自然に身に付いてくるはずですが、それまでの期間、非常に事故リスクが高い状態が継続するわけですし、事故リスクの問題は別としても、インシデントへの対応に精力を取られる結果、スクーバダイビングに必要な他の技術の習得速度も著しく低下してしまいます。

 また、スキンダイビングに習熟しているダイバーとそうでないダイバーとの間では、水中での身のこなし全てにおいて、明らかに「スムーズさ」が違います。スキンダイビングに習熟している者にとって、水中を動き回ること自体は、すでに何の障害でもないのですから、当然といえば当然ですが…。

 近年、多くの潜水指導団体では、表向きはともかくとして、Cカード講習の簡素化というか、Cカード取得のための「ハードル」を低くする方向にあるような気がします。その中でも、とくにレベルダウンしていると思われる項目は、基礎泳力に関する項目と、スキンダイビングのスキルに関する項目だと思います。

 まあ、実際問題として、3日程度の講習の中で、基礎泳力やスキンダイビングのスキルをゼロから習得させることは不可能だと思いますし、かといって、これらを受講の前提条件とすることは、レベル設定にもよりますが、ハードルが高くなりすぎて商業的に得策ではない、ということは理解できますが…。納得はしませんけど。

投稿日時 : Jul 28, 2005 16:26 | 個別エントリーへのリンク | コメント (7) | トラックバック (0)

July 22, 2005

7/20 神子元島でジンベエザメに遭遇!!

カテゴリー:Scuba Diving; Log /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling


神子元島(静岡県下田市)、水深0m

 神子元島へ平日ダイビングに行ってきました。メンバーは、Eさんと、「マメマクラの記憶」の作者、きんちゃんことNさん。現地サービスは、いつもの「神子元ダイビングサービス」さんでした。

 実は、きんちゃんは神子元島でハンマー(ハンマーヘッドシャーク=シュモクザメ)8連敗中で、今度ハンマーが出なかったら、きんちゃんブランドでサメ除けのお守りでも作って売るか、という冗談も出るほどついてない男なのです。

 実際、ここしばらく神子元島ではハンマーが見られていないうえに、海の日の三連休の後半から、台風5号の余波(本体は中国のほうへ行ってしまいましたが…)によるうねりが入ったため、前日の19日は船が出ず、当日の天気予報もかなり厳しいことを言っていました。

 現地へ向かう途中、今回は神子元島の海に入ることすらできなかった、というオチなんですかね、なんて話をしながらサービスに確認の電話を入れると、予想よりも海況が落ち着いてきたので、予定通り出航するとのことで、ひょっとして汚名返上か?という雰囲気も出てきました。

 さて、1ダイブ目はカメ根へエントリー。しかし、大潮にもかかわらず流れはほとんどないと言っていい状態で、ちょっとハンマーは出そうにありません。タカベやイサキの群れと、そこに突っ込むカンパチなんかを見ながら泳いでいくと、前方に銀色の大きな影が見えました。

 おおっ、ハンマーか?、とダッシュしましたが・・・、ん?、どうやらマグロのようです。でも、伊豆近辺で見られるのは通常キハダですけど、大きさ(推定2m超)や鰭の形はクロマグロっぽい…。まさか、ですよね?

 めぼしいものはそれっきりで水面に浮上すると、迎えに来たボートの上で、店長兼現地ガイドの倉澤さんが叫んでいます。

 「早く上がってください!ジンベエ出てます!ジンベエ!」

 なんか、他のボートのダイバーが水面で見たとかで、さっそくそちらの方へ向かって船を走らせつつ、我々は3点セットを準備して待機です。その間にも、船長が他のボートや釣船、漁船などと情報交換をしているようですが、なかなか見つかりません。

 もう見つからないかなぁ、と諦めムードが漂い始めた頃、船のスピーカーから、「いた、いたっ、真下っ」と船長の声が流れます。みんな慌ててエントリーしましたが、エントリー口から同時にエントリーできるのは3名まで。出遅れた私がエントリーしたときには、ジンベエはもう遠くのほうへ泳ぎ去って行きます。必死で後を追いましたが、到底追いつけるわけもありません。

 結局、倉澤ガイドを含めた6名中、私ともう1名だけがジンベエを見ることができませんでした。

 もう、悔しいったらありません。倉澤ガイドやEさん、きんちゃんたちが楽しそうに今さっきの体験を話し合う中、独り落ち込んで行きます。もうどん底です。ついさっきまで、きんちゃんを「ついてない男」とからかっていたのが、私自身が「最低についてない男」になってしまったのです。心残りで、死んでも死に切れません(死にませんけど…)。こうなったら、化けて出てやる・・・(だから、死なないって…)。

 ともかく、確かにこのあたりにジンベエがいることはわかったので、引き続きウロウロとジンベエを探しますが、見つからないままジリジリと時間が過ぎています。

 もう見つからないのかと思ったころ、突然船の速度が上がりました。どうやら見つかったようです。今度は出遅れないように、すぐにエントリーできる体勢で待機していると、右舷前方の水面にジンベエのものと思しき背鰭が見え隠れしています。

 熟練の船長さんが、ジンベエを脅かさないように注意しつつ、船を近づけていきますが、私は、いつ逃げていってしまうかと、気が気ではありません。

 「行って!」と声が掛かるや否や、エントリーしてジンベエへ向かってダッシュすると、タイミングよくジンベエがこちらへ向かってきます。そのときに撮影したのが冒頭の1枚で、絶好のアングルで写真に収めることができました。

 個体の大きさは全長4mぐらいで、10m以上まで成長するといわれているジンベエザメとしては、まだまだ若魚のようです。


神子元島(静岡県下田市)、水深0m

 ジンベエは2〜3分?我々の周りを泳ぎまわった後、悠然と去っていきましたが、今回は全員がバッチリ観察することができて、水面では、ガッツポーズと雄叫びが交錯します。

 船に戻った後も、もう、ジンベエの話題で持ちきりです。「今日はもうハンマー見れなくてもいい」なんて声も上がります。

 2ダイブ目は、「ジンベエ出たんだから、マンタも出ないかな」なんて言いながら、ジャブ根に入りました。Eさんと私は、去年の7月に神子元島で潜ったとき、ハンマーの群れのみならず、マンタにまで遭遇しているのです。(かつて関係者のみに公開したサイトをこちらから見れるようにしました。)

 しかし、期待に反して、1本目以上に流れてません。テングダイが何匹も群れていたり、大きなモロコやアオブダイがいたり、マンタならぬトビエイの群れが舞っていたりと、通常のボートダイビングならスター級の役者たちが揃っているんですがねぇ…。みんな、まさに雑魚扱い(笑)。

 最後に、タカベの群れに美味しそうなカンパチが突っ込んでいるのを見ながら深度を上げていくと、なぜか6匹ほどが我々について上がってきて、周りをぐるぐる…。網があったら一発ですな。


神子元島・ジャブ根(静岡県下田市)、水深約5m

 ボートに上がると、「ジンベエ、まだいるらしいですよ」、ということで、スクーバの器材だけおろして待機。すると、今度は、ほどなくして「いたーっ!」。

 もうみんな手馴れたもので、6名がバババッとエントリーすると、ジンベエ君、我々に慣れたのか、今回は、なんと5〜6分ぐらい?我々と一緒に泳いでくれました。


神子元島(静岡県下田市)、水深0m

 もう、お触りし放題(はぁと)。背鰭に掴まらせてもらう人まで現れて、まるでイルカショー並みの大サービス。なんてことを書くと、「お触り厳禁」派の人たちから怒られるかもしれませんが、その気になれは我々なんてぶっちぎって泳ぎ去ることも簡単なわけで、別に嫌がっている感じでもなく、ひょっとしたら「大きなコバンザメが何匹もくっついた」ぐらいにしか思ってなかったんじゃないでしょうかね。本人に聞かないと判りませんけど(笑)。

 ちなみに、身体のほうは、やっぱり鮫肌(爆)。でも、凄くきれいでした。まだ若魚だからでしょうか? 鰭はまさに「硬めのゴムフィン」という感じでした。イルカと違ってあまり暖かくなかったのは、やっぱり魚だからですかね。

 ボートに上がってから、「こんな体験、二度と出来ないかもね〜」なんて話していたら・・・、すぐにそのチャンスはやってきました。

  「今度は残タンで入りましょう」と倉澤ガイドから許可が出ましたが、私は、帰港に備えて既に器材をバラしてしまってました。もう一度セッティングするのもなんか面倒ですし、さっきまでの感じでは、ジンベエ君が潜り始めたら、それはもうサヨナラの意思表示のようなので、スキンで充分と判断。あと1名は、今度は水面から写真を撮るようです。


神子元島(静岡県下田市)、水深0m(avi形式ムービー、5秒、約287KB)

 ジンベエ君、スクーバの泡を餌と勘違いしたのか、あるいは泡にプランクトンがくっついて上がってきているのか、まさに泡を食ってます。若魚でも4mもあると、さすがに自分に向かってこられると怖いですね。喰われることはないと思いますけど…。


神子元島(静岡県下田市)、水深0m

 今度も5〜6分ぐらい我々と遊んでくれた後、ジンベエ君は悠然と泳ぎ去っていきました。思わず「さよなら〜」と手を振ってみたり…。

 きっと、まだしばらくはこのあたりにいそうな雰囲気でしたが、もう我々は「お腹いっぱ〜い」という感じで帰港の途に着きました。

 今回の「ジンベエスイム」ですが、貴重なチャンス(前回神子元島周辺でジンベエザメが目撃されたのは、10数年前とか…)をこれだけ満喫できたのは、いろいろとラッキーな要素が絡んでいたからだと思います。

 まず、平日で客が少なかったこと。客が多いと、2ダイブを、1・3便と2・4便に分けるため、一旦帰港して客を入れ替える必要があり、1ダイブが終わったら即帰港です。また、うねりがあまり大きいときも、一旦帰港となるようです。

 さらに、今回、我々の船は、倉澤ガイドを入れて6名と少人数で、しかも、私ときんちゃん以外の4名がDM以上のプロ。私ときんちゃんもそれなりに慣れているので、ともかく動きが早かったですね。

 加えて、というか、一番重要かもしれないですけど、辰丸の船長さんの見事な船捌きとサービス精神。この日は、平日にもかかわらず、4軒あるサービス全部が船を出していましたが、見た感じ、一番たくさん船を廻してくれたように思います。

 まあ、Webを見る限り、どこのショップもそれなりに見れているようなので、我々だけ独り占め、という批判もなさそうですしね。

 ということで、きんちゃんの「神子元島ハンマー連敗記録」は10で継続中・・・。

 なお、この模様がYOMIURI ONLINE(Web版読売新聞)に写真入りで掲載されました。

ジンベエザメとランデブー…伊豆半島沖 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 伊豆半島沖の神子元島(みこもとじま)(静岡県下田市)周辺に20日、体長5メートルほどの若いジンベエザメが現れ、ダイバー十数人がランデブー遊泳を楽しんだ。
 ジンベエザメは体長が10メートル以上になる世界最大の魚で、プランクトンを主食とするおとなしい性格。
 水族館「伊豆・三津(みと)シーパラダイス」(同県沼津市)の飼育員は、「駿河湾では2、3年に一度、目撃情報がある程度。昨年から続く黒潮の大蛇行の影響で沿岸まで近づいたのでは」と話している。

ダイビングデータ
 天候 曇、気温 27℃
 1ダイブ目(カメ根):最大 24.4m、平均 12.3m、透明度 10〜15m、水温 21〜22℃、潜水時間 37分
 2ダイブ目(ジャブ根):最大 26.2m、平均 14.6m、透明度 10〜15m、水温 21〜23℃、潜水時間 44分

投稿日時 : Jul 22, 2005 08:32 | 個別エントリーへのリンク | コメント (4) | トラックバック (2)

January 29, 2005

ダイビングフェスティバル

カテゴリー:Daily Life /カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

 行ってきました。買い物のついでに車で直接ビッグサイトに乗り付けたので、水中映像祭のほうは行きませんでした。

 しかし、年々しょぼくなっていくような気がするのは気のせい? 目新しいものはほとんどなし。リゾートやツアーのパンフなら、4月の『マリンダイビングフェア』のほうが充実してるし…。

投稿日時 : Jan 29, 2005 23:45 | 個別エントリーへのリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

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