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May 07, 2007

カテゴリー:Other /カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

今年3月、現場での救命救急法におけるCPR(CardioPulmonary Resuscitation:心肺蘇生法)の常識を大きく覆しかねない論文が日本人研究者の手によって発表されました。

健康情報 海外版【健康美容EXPO】: 成人の心臓停止には「胸骨圧迫」だけの方が有効

心臓が停止した人を一般の人が蘇生する場合、従来の心肺蘇生法(CPR)よりも「胸骨圧迫」心臓マッサージだけの方が有効、とする研究結果を日本大学医学部駿河台病院救命救急センターの長尾健(Nagao,Ken)救急室長らが医学誌「TheLancet」2007年3月17日号で報告した。


070501消える人工呼吸

 この連載で過去何度も取り上げている「胸骨圧迫のみCPR」。ガイドライン2005発表の時には「将来的には50:2」と書いた。しかし事態は急速に進んでおり、次のガイドライン2010では人工呼吸は廃止される可能性が出て来た。(中略)
 これら一連の結果を受けて、長尾先生たちは「口対口人工呼吸が有用であるというエビデンスはどこにもなかった」と結論している。(中略)
 バイスタンダー(Sealion注:現場に居合わせた人のこと)CPRが救命に重要であることは古くから知られてる。しかしいくら救命講習会や自動車学校でそう訴えても現在に至るまで実施率は30%をうろうろしている。バイスタンダーCPRを妨げている最大のものは口対口人工呼吸であり、さらに気道確保から始まるCPR手技の複雑さも相まって、「自分が手を出したことで目の前の人が死んでしまったらどうしよう」とバイスタンダーが考えても致し方ないところがある。もし本当に胸骨圧迫だけで満足な救命率が得られるのならばバイスタンダーCPRの最大の障壁が除去されることになる。

以前から、CPRにおいては(口対口)人工呼吸よりも心臓マッサージのほうがより重要であるということは言われていて、厚生労働省の補助を受けて活動している研究班『J-PULSE』においても、心臓マッサージ(とAED)のみを用いる救命処置が提唱されています。

ただ、J-PULSEの提唱が「心臓マッサージのみでも何もしないよりはるかに有用」として人工呼吸の有用性については必ずしも否定していないのに対し、今回発表された研究では、人工呼吸の有用性を完全に否定しているところが大きく異なります。

別の記事等を併せ読むと、どうやら、人工呼吸を行うために心臓マッサージを中断しなければならないことが、人工呼吸を併用した場合の蘇生率の低下につながっているようです。

2005年に改訂されたCPRのガイドラインでは、心臓マッサージと人工呼吸の比率は30:2となっていますが、それ以前は、一人で行うときには15:2で、二人で行うときには5:1となっていました。

次回の(国際的な)ガイドラインの改定は2010年に行われるそうですが、ひょっとして、人工呼吸は行わないことか基本になる可能性が出てきたということです。

投稿日 : May 07, 2007 15:36

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コメント (1)

ほほ〜

投稿者 : さおと | 投稿日時 : May 08, 2007 22:10

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