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July 28, 2005

カテゴリー:Scuba Diving; Other /カテゴリー:Skin Diving & Snorkeling

 今に始まった話でもないのですが、スキンダイビング(スノーケリングを含む…)が苦手、というか、まったくできないと言っていいスクーバーダイバーが、あまりにも多いような気がします。

 ビーチダイビングでのエントリーやエグジットは言うまでもなく、ボートダイビングでのわずかな水面移動ですら、ガイドやインストラクターのアシストなしではこなせない…。心当たりのあるア・ナ・タ・・・、要チェックでは?

 ということで、例によって私見満載で・・・。

 根源的な話として、そもそも、スキンダイビングのスキルがスクーバダイバーにとっても重要であるということが、受講生はもちろん、インストラクター(とくに、スキンダイビングをほとんど経験することなく育ったような…)にとっても、あまり理解されていないのではないか、と思います。

 レジャーとしてのスクーバダイビングにおける事故について、その発生状況を考察すると、とくに初心者と呼ぶべきレベルのダイバーが関係した事故の場合、マスクに水が入ったとかフィンが外れたとか、そういったほんの些細な出来事(インシデント)がきっかけでパニックを起こし、結果的に死亡を含む重篤な事故になったと思われるケースが非常に多いことが伺えます。

 実際、労働安全の分野で有名な「ハインリッヒの法則」(重傷以上の災害が1件あったら、その背後には29件の軽傷を伴う災害が起こり、300件もの危うく大惨事になる傷害のない災害が起きている、という経験則に基づく理論)を持ち出すまでもなく、スクーバダイビングでは、前述のようなインシデントは、実に頻繁に起こります。

 言い換えるならば、そういったインシデントを重大なトラブルや事故に発展させない「インシデント管理」こそが、スクーバダイビングにおける重要なスキルの一つではないかと思うのですが、とくにスクーバダイビングの初心者にとっては、スキンダイビングに習熟しているかどうかによって、そういったインシデント管理能力のレベルに、最初から大きな差がついていると思うのです。

 たとえば、スキンダイビングをしていると、水中に潜降して浮上するたびにスノーケルクリアが必要になりますが、うまくスノーケルクリアができずに水が残ってしまうことも、たまにはあるでしょう。マスクがずれて水が入ってしまうことも、けっして少なくはありません。水面でも、波などでスノーケルに水が浸入することは、それこそ日常茶飯事です。したがって、スキンダイビングに習熟していれば、それらの出来事に対処する能力が自然と身に付いているはずです。

 もちろん、たとえスキンダイビングに習熟していなくても、スクーバダイバーとして経験を積むうちに、インシデント管理能力は自然に身に付いてくるはずですが、それまでの期間、非常に事故リスクが高い状態が継続するわけですし、事故リスクの問題は別としても、インシデントへの対応に精力を取られる結果、スクーバダイビングに必要な他の技術の習得速度も著しく低下してしまいます。

 また、スキンダイビングに習熟しているダイバーとそうでないダイバーとの間では、水中での身のこなし全てにおいて、明らかに「スムーズさ」が違います。スキンダイビングに習熟している者にとって、水中を動き回ること自体は、すでに何の障害でもないのですから、当然といえば当然ですが…。

 近年、多くの潜水指導団体では、表向きはともかくとして、Cカード講習の簡素化というか、Cカード取得のための「ハードル」を低くする方向にあるような気がします。その中でも、とくにレベルダウンしていると思われる項目は、基礎泳力に関する項目と、スキンダイビングのスキルに関する項目だと思います。

 まあ、実際問題として、3日程度の講習の中で、基礎泳力やスキンダイビングのスキルをゼロから習得させることは不可能だと思いますし、かといって、これらを受講の前提条件とすることは、レベル設定にもよりますが、ハードルが高くなりすぎて商業的に得策ではない、ということは理解できますが…。納得はしませんけど。

投稿日 : Jul 28, 2005 16:26

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コメント (7)

本当にこのとおりですね。
ショップの経営者としては耳の痛いところであります。
私自身は素モグラーから始めたので、スキューバダイビングは何の抵抗もありませんでした。
でも、全くシュノーケリングもした事の無い人を指導しているところを見ると、これで良いのだろうか?
と思ってしまうのも本当のところです。
でも、せっかくダイビングを始めたいと思って勇気を持ってショップの門を叩いた人に「出直して来い」ともいえません。
良い意味で囲い込んで「継続教育」によって一人前のダイバーに育てるという事ではいかがでしょうか。
あとは、本人に「継続教育」の必要性をどの様に説明するかですね。

投稿者 : こぐま | 投稿日時 : Jul 28, 2005 17:58

いや、まったくおっしゃる通り。
ショップは「泳げなくてもスクーバは出来ます!」なんて勧誘してるし。
それに乗せられて泳げない人がCカード持ってる。
実際泳げなくてもスクーバは出来たりするんだけど。
でもね、あなたそれでいいの?って思ってしまいます。
見てるこっちが危なっかしくてヒヤヒヤする。
ほんと、いい加減なショップの言いなりになってたら死んでしまう。
指導団体はスクーバの危険性についての説明がなさ過ぎる。

投稿者 : きんすけ | 投稿日時 : Jul 28, 2005 23:51

コメントありがとうございます。>こぐまさん、きんちゃん

そもそも、スキンダイビングやスノーケリングをきちんと習えるようなシステムが存在しないというのが
問題じゃないかと思っています。

もちろん(ご存知のように…)、潜水指導団体の多くは、スノーケリングやスキンダイビングのコースを
設定していますけど、実際には、あまり熱心に取り組んでないように感じられます。
というか、「スクーバの方が楽しいですよ」と沼の向こうで手招きしているだけのような気もします。

もっとも、現場のショップはもちろん、潜水指導団体も、基本的には営利組織ですから、商業主義を批判
するのも的外れなような気もします。

なら、非営利団体はどうかといえば、いちおう、なんとか協会という、文科省の天下り財団の肝煎りで出
来た団体があって、指導員の認定とかしているようですが・・・。

ともかく、難しい問題ですね。

投稿者 : sealion | 投稿日時 : Jul 29, 2005 22:47

少し遅めのコメントになりました。
おっしゃるとおりだと思いました。僕のようなビギナーダイバーにとっては、きもにめいじておかなければならないことですね。これからは、スキンダイビングの練習も取り入れつつ、精進していこうと思いました。

投稿者 : shu | 投稿日時 : Aug 08, 2005 15:28

すごい!!の一言です。
沢山、勉強になることが書かれていて感動です。

実は、姐もスキンダイビングどころか泳ぐことも苦手です(多分、平泳ぎで50m位・・・)。
でも、やっぱりライセンスを取った時は泳ぎの練習もなかったように記憶しています。

数字だけで見れば400本以上も潜っていますが、謙遜とかじゃなく、姐は自分の知識のなさと“泳げないこと”にコンプレックスと、恐怖をいつも感じてます。
良く言うならば、400本潜っていてもいつも緊張していられるしスキルに対しておごることもありません。
いや、本当に。

だからこそ、もしちゃんと泳げたら・・・・もしちゃんとXXXXについて知ってたら、出来てたら・・・・400本も潜っててこんなに緊張することも無いんだろうなぁ・・・と思ったりしてます。

これからも勉強させてくださいね!*^^*
ダメ出し大歓迎です。

投稿者 : 姐さん | 投稿日時 : Aug 12, 2005 18:33

shuさん、姐さん、いらっしゃいませ

これからも素人なりの「たわごと」を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

投稿者 : sealion | 投稿日時 : Aug 12, 2005 21:53

こんにちは.

私も小学生から素モグラーでしたので,
ダイバーになるのにそんなに抵抗はありませんでしたが,
ほとんど泳げないダイバーを量産している現状には
私も危機感を覚えます.

知り合いのイントラは泳げない講習生にはスキンの補習をして
いましたが,あれはちょっと利益度外視でないとやれないのかな・・・
スキンスキルの必要性を認識してもらうのがとっかかりでしょうか.

ダイビングもそうなのですが,最近の沖縄県での水難事故は
スノーケリング中の溺死が多い気がします.
ダイビングよりもお手軽だと思われてリスクマネージメントが甘い
スノーケラーがいることも一つの原因だと思っています.
ショップのスノーケルツアーは沈まない・潜らないように
浮力体をつけているようですが,,,個人の観光客はピンキリですね.

先日プールで600m平泳ぎと25m潜水をしてみて泳力の確認をしてみました.
時々やらないと自己評価も過去の栄光からの過大評価になっちゃいますよね.
私の場合目が悪いので,度付きマスクを失った場合にどんな状況に追い込まれるか
台風が過ぎたらちょっと体験しにいってみます.
インシデントは振り返ればしょっちゅうなので気を引き締めます.

投稿者 : HiRO | 投稿日時 : Sep 07, 2005 00:08

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